神奈川県川崎市は2015年7月25日から8月9日まで、「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2015」全19公演を開催する。今年で11年目を迎える同イベントは、「ドレミル?ドレキク?」をキャッチフレーズに、クラシックの名曲からジャズ、映画音楽、ゲーム音楽など多彩なプログラムをラインアップ。首都圏で活躍する10組のオーケストラを中心に、2つの市内音楽大学、こどもたちによるジュニアオーケストラも参加し、2週間以上にわたって公演を開催する。
オープニングとフィナーレは東響のマーラー
ミューザ川崎シンフォニーホールで3月23日に開かれた同イベントの記者発表会には、福田紀彦川崎市長や、東京交響楽団の大野順二楽団長らが出席し、今回の見どころを語った。
福田市長は、
「『フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2015』は川崎の街を代表する音楽祭です。ミューザ川崎シンフォニーホールを中心に、コンサートを巡りながら、ショッピングや食事も楽しめる。そんな川崎の魅力を感じていただける、特別な16日間になればと思っています」
と、イベントだけではなく川崎市のアピールの機会でもあることを強調。
東京交響楽団は、同イベントでオープニングとフィナーレを務めるが、大野楽団長は「オーケストラには、それぞれ個性があります。ぜひ聴き比べていただき、みなさんの厳しいご意見をお聞かせください」と演奏に対する意気込みを述べた。合唱がある楽曲が多数ラインナップされている点が今年の特徴の一つで、同楽団がフィナーレで演奏するマーラーの交響曲第2番「復活」も合唱付き。声楽の入った重厚な演奏が、16日間にわたるイベントを締めくくる。
オーケストラの演奏による"世界旅行"も目玉の一つ。「イタリア」交響曲(読売日本交響楽団)、スペインの「カルメン」「ボレロ」(神奈川フィルハーモニー管弦楽団)、北欧プログラムを得意とする日本フィルハーモニー交響楽団によるシベリウス&グリーグ、期間中の8月5日と6日の2日連続で行われるロシア特集など世界各地のバラエティ豊かな演目を取り揃えた。
チケットの一般発売は4月27日から。