春は家庭内の菌が増え始める季節。特に気になるのは、水回りである台所の菌対策だ。P&Gは、小学生以下の子供がいる母親300人を対象に、台所除菌の実態についてのインターネット調査を2015年2月17日と18日の両日にわたって行った。
菌は気になるけれど、正しい除菌のしかたが分からない人が多い
菌の専門家である近畿大学農学部の坂上吉一教授によると、春は菌の増殖スピードが早くなり台所は"菌に囲まれた状態"になる。また、食材の菌が調理中に使用する台所用品を介してお弁当など他のものにも移る"菌うつり"も発生するため、食中毒が発生するリスクが高まる。特に、まな板には目に見えない傷が無数にあり、菌が残りやすい。しかるべき除菌対策を行わないと菌うつりを助長しかねない。
にも関わらず、調査の結果、3割の母親が「台所用品の除菌をしたことがない」ことが判明した。また、お弁当を作る際の菌対策に何を行っているか、という質問には「弁当箱をきれいに洗う」、「加熱が必要な食材は十分に加熱する」を挙げる人が7割前後だったのに対し、「包丁、まな板などの調理器具を除菌する」を挙げた人は34.0%にとどまった。
除菌に対してどのような考えを持っているか、という質問に対しては、「正しくできているのか自信がない」(83.0%)、「きちんとした除菌方法がよくわからない」(80.0%)という意見が多く見られた。春に菌が活発化をすることを知ると、回答者の82.3%が「台所の除菌に取り組みたい」と答え、除菌への関心の高まりが見られた。一方で、回答者の約9割が「もっと手軽に除菌したい」という意見も持っており、面倒な除菌方法は敬遠されがちだということがわかった。
手軽に台所用品の除菌ができるアイテムとして、住まい関連のライター、アドバイザーとして活躍する藤原千秋さんは「除菌ジョイコンパクト」の使用を提案している。洗ったまな板に除菌ジョイの原液を「の」の字を2回書くようにたらし、フライ返しなどをつかってまな板全体に均一に伸ばす。そのまま20分放置してから水で洗い流すだけで、簡単に除菌ができる。まな板だけでなく、スポンジの除菌なども行うことができ、手軽な除菌アイテムとして活用できるという。