ケガでシンクロ日本代表を辞退、競技生活も引退
芳賀さんは日本女子体育大学の4年生。小さいころからシンクロナイズドスイミングを続けており、14年度の日本代表にも選ばれた。だが、ケガのため辞退を余儀なくされ、競技生活も引退。失意の中、母親に勧められてミス日本に応募したところ、応募者2426人の中から15年1月にグランプリに選ばれた。
芳賀さんが内定しているのは、電話での予約業務やマイレージ会員の対応を行う「ANAテレマート」。持ち株会社のANAホールディングス(HD)の100%子会社だ。
芳賀さんは、ケガのために応募できる職種が少し限られていたとした上で、
「シンクロナイズドスイミングと言えば音楽に合わせて体で表現すると言う部分で、ミス日本もそうだが、『直接人と話す』『顔を見て』というのが大事なところだった。ANAテレマートは電話ということで『声の対応』『声でどれだけコミュニケーションを取れるのか』ということに興味を持ったということと、今までと真逆のことをチャレンジしてみたいと思った」
などと面接に臨む学生のように志望動機を述べた。記者からANAのイメージを聞かれると、
「イメージとしては、ANAのモチーフであるひまわりのイメージが、とてもある。やはり『太陽の花』と言われるくらい明るく、人を幸せにさせる気持ちになる花。ミス日本グランプリとしても、ANA社員としても『あんしん、あったか、あかるく元気!』をモットーに頑張っていきたい」
と、ANAグループの行動指針を口にしながら「模範解答」を披露。隣に座っていた篠辺社長も顔をほころばせていた。