ストリートからネットへ舞台が大型化、高まる演じる意欲
また、昔の若者がストリートの「渋谷」に集まっていたこともそうですが、そもそもどの世代においてもクラスには人気者がいたかと思います。
その人気者のように、『目立ちたい』という思いは過去も現在も変わることはなく、唯一、表現する場所=ホームだけが変化を遂げたと言えるのではないでしょうか。
それに伴い、そのホームに行き来するクラスメイトが巨大化し、尋常ではないほどの迅速なレスポンスがあることで、『もっと動画をアップしたい!』といった気持ちにも駆られるのだと思います。
大人世代にとっては、動画をネットにアップするといった行為自体、抵抗を感じる人も多いと思いますが、『目立ちたい』『楽しみたい』『笑わせたい』『繋がっていたい』といった思いが、小規模な学校のクラスから、大規模な世界へ繋がるネットへ変化しただけ...と思えば、若者の気持ちも少なからず理解出来るのではないでしょうか。
みなさんが10代だった時も、友人と楽しんだり、思いを共有することに対し、一番の喜びを感じていたでしょう。
その時をいかに楽しむかを考えていたように、最近の若者もこういった思いがあることで、自身の「今」を抵抗なく、ネット上に曝け出せるのだと思います。
この間にも数え切れないほどの「動画」がアップされている、現在...。
ただ、今も昔も若者達の「思い」は変わることはなく、「遊び方」「楽しみ方」だけが変化を遂げていったと考えると、私達もこの時代に育っていたならば、きっと彼達・彼女達のように「今」をどれだけ楽しんでいるかを動画で表現していたと言えるのではないでしょうか。
たかが動画、されど動画と言えど、彼女達の「今」が分かる動画には、無限の可能性が秘められていると言っても過言ではないのかもしれません。
grp編集長・安部舞紗