内閣府が人口減少・高齢化という課題に対し、各地域の特徴を活かした自立的で持続的な社会の創出を目的に「まち・ひと・しごと創生本部」を設置するなど、「地方創生」の話題が盛り上がっている。
地方で働くことについてビジネスパーソンはどう考えているのか。リクルートキャリアが運営する転職情報サイト「リクナビNEXT」では、首都圏から地方圏への就職に焦点をあてた「UIターン転職に関するアンケート」を実施した。
地方圏への転職情報が不足
首都圏で働いている人々に地方への転職意欲をたずねると、「非常に興味がある」(10.9%)「やや興味がある」(21.7%)と約3人に1人が興味を示した。地方圏企業の人事担当者も「とても感心がある」(32.7%)「やや関心がある」(37.1%)と答え、約7割がUIターン転職者の採用に興味があると回答した。
しかし、地方圏への転職に関する情報が「十分だと思うか」という質問に、「全くそう思わない」(10.3%)「あまりそう思わない」(41.1%)と約半数の首都圏ビジネスパーソンは答えている。不足しているものとして「希望する職種の有無」「仕事の有無」「生活にかかる費用の相場」などが挙がった。
企業側もUI転職者の採用に関心があるものの、約6割の人事担当者が「十分にアピールできていない」という。アピールできない理由は「伝える場がない・少ない」が最も多かった。
リクナビNEXTでは、このような企業の悩みとビジネスパーソンのUIターン転職に関する情報ニーズを受け「UIターン求人特集」を開始。地域で活躍できる仕事だけでなく、UIターンの基本知識や転職経験者のリアルボイスなどを紹介している。
調査は2015年3月5~8日にインターネットで行い、20~49歳のビジネスパーソン600人、採用計画の立案に関わっている地方圏企業担当者400人から回答を得た。