桜のこと、何も知らなかったかも...花舞う春に読みたい本

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   花粉の飛散状況と桜の開花予測が気になる季節がやってきた。東京の桜は3月25日前後に開花するそうだ。沖縄では1月中旬から桜まつりが開かれ、一方、北海道では5月に入ってようやく開花する地域もある。日本列島が南から北へ春色に染まっていく光景を想像すると、花粉のことはひとまず忘れて外に飛び出したくなる。満開の桜の木の下で、読書がしたい。

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  • 『桜』
    『桜』
  • 『櫻守』
    『櫻守』
  • 『桜の下で待っている』
    『桜の下で待っている』
  • 『桜』
  • 『櫻守』
  • 『桜の下で待っている』

桜には野生種と栽培種がある

   世界には約100種の野生の桜が確認されているが、意外なことに日本にはたった10種類しかないそうだ。桜と聞いて私たちが思い描くのは、野生種ではなく栽培種の染井吉野だ。染井吉野は一説によると、短命だと言われているが本当にそうなのか。今、問題視されている「遺伝子汚染」とは...? 毎年春になると、杯を傾け、スマホをかざし、花を愛でるのに、私たちは桜という植物に関して、あまりにも無関心だったようだ。岩波書店の『』(著・勝木俊雄、928円)は、桜の研究者が最新の基礎知識を紹介する。野生の「山の桜」と、染井吉野をはじめとする「里の桜」の両方を詳しく解説。さらに桜が日本の文化に与えた影響などにも触れる。

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