子供のやる気にさせる仕掛け
リクルートマーケティングパートナーズが小中学生向けに2015年3月2日から提供を始めた「勉強サプリ」は、そうしたサービスのひとつ。11年から同社が高校生向けに提供している「受験サプリ」(有料/無料合わせて累計会員数138万人)で得たノウハウを活用している。子どもの学習ログデータが保護者に自動送付されるほか、子どもをやる気にさせる具体的な褒め方までアドバイスしてくれる。
中学英語は、「世界一わかりやすい」シリーズで多数の著書がある"カリスマ講師"関正生さんが担当するなど「一流講師」を揃えるほか、オリジナルキャラクターの育成機能を搭載。問題を解いて獲得したポイントでアバターの着せ替えやペットの育成ができるなど、ゲーミフィケ―ションを取り入れた。月額980円(税抜)で専用のデバイスは不要だ。
東京都杉並区立和田中学校の元校長である藤原和博氏による「よのなか科」や、IT教育を手掛けるライフイズテックによるプログラミングの授業も用意されている。
石戸さんは保護者向けに「あなたの子どもが大人になった世界」を伝えるコンテンツを共同開発した。時代が変われば身に着けるべきスキルや学び方も変わり、教育は詰め込み・暗記型から、思考・創造・表現型に変化しなければならないと伝えている。
「デジタル革命という1000年に一度ともいえる大革命が起きています。正解が複数ある、もしくは誰も正解が分からない複雑な社会が到来しています。どのような学びを子どもたちに提供するべきなのか、大人たちが真剣に考えなければいけない時期なのではないでしょうか」