加害者をかばう少年法、遺族が報われない
では、このようにネットで拡散されたことについてはどう思ったのでしょう。
引き続き意見を聞きました。
『少年法の規定で未成年だからってテレビには写らないけど、ウチは顔写真が公開されてよかったと思う。犯人逮捕にも繋がっただろうし、未成年とか関係のない事件だと思います』
『未成年だからって犯した罪は変わることのない事実。被害者の気持ちを思うと法律に守られるのは絶対におかしいと思う。加害者をかばう法律なんて遺族も報われません』
『少年法で裁かれないのならば、事前に自分達で防衛することとか情報交換が大切なんじゃないかって思った。だから今回の件も拡散に繋がったんだと思う』
『こんなにも拡散されたってことは、顔写真や実名の公開をして欲しいって思った人がここまでいる証拠だと思う。出回った時は「本当に犯人なのかな」って思ったけど、顔を見たことで注意喚起に繋がると思う』
――といった声が寄せられ、以前、同コラムにおいて調査した、呉市のLINE殺人死体遺棄事件や佐世保女子高生殺害事件の時と同様に少年法の改正と、顔写真の公開や実名報道を求めている声を多数聞くことが出来ました。ただ、このような声の裏側には『これが人違いだったら...』『誤報だったら...』といった意見が寄せられたのも現状です。
間違いが起きないための"事実確認"といった意味でも、同世代のギャル達は少年法の改正とともに、個人が特定される情報を各メディアでも公開すること、年齢に関係なく罰すべきことを本気で求めているようです。
今回の事件は日本に止まらず海外でも報道されるなど、波紋を呼び続けています。
被害者側の気持ちを考えると、少年法といった実名公開なしや処分の軽さに憤りを感じるとともに、決してこういった事件は二度と繰り返してはいけまいと切に願うばかりです。ここ最近の少年・少女による相次ぐ凶悪犯罪を考えると、今こそ少年法改正が求められる時なのではないでしょうか。
grp編集長・安部舞紗
(今回から署名を変更しましたが、編集長の交代ではありません)