「熱中女子」とは小学館女性インサイト研究所が名付けた、今どきの女性の生き方の一つだ。それはどんな女子なのか――。
同研究所は2015年2月18日、雑誌「AneCan」「SAKURA」の読者182人を対象に実施した「女性の趣味と暮らし」に関する調査結果を発表した。
それによると、20~40代女性のうち71.4%が「趣味や習いごとなど、熱中していることがある」と回答。マラソン、ヨガ、料理教室、英会話、ボランティアなど対象にかかわらず、「熱中しているものがある人のほうが、生活満足度が高い」ことが明らかになった。
メリハリのある人生を楽しむ
自然体で日々をなんとなく過ごすのではなく、「熱中できる対象のために、メリハリのある人生を楽しむ」というライフスタイルを選択する女性を、女性インサイト研究所は「熱中女子」と命名している。
調査では、熱中するものがある人の85.4%が「よく笑う」と回答したのに対し、熱中するものがない人は67.3%という結果になっている。「今、幸せ」と感じる割合も「熱中女子」が87.7%の一方で、熱中していない人は73.1%だった。「仕事が充実している」と答えた割合は、「熱中女子」が49.2%と約半数だったが、熱中していない人は38.9%にとどまった。
小学館女性インサイト研究所の嶋野智紀所長は「熱中女子」について、
「『自分の人生を豊かにするために熱中できる何かがあり、その何かを日々行っていくために住む場所や仕事の種類までも決めていく』という生き方。そんなライフスタイルのほうが、生活満足度は上でした。所得の高低とは関係なく言える傾向です。成熟社会となった日本での、今後の幸せの形として注目できる調査結果だと思います」
とコメントしている。
調査は2014年12月1~31日に、インターネットで実施された。