スマートフォンに続いてブームが来ると言われるスマートウォッチ。ハイテクな香りはするけれど、イマイチ何ができるかわからない人も少なくない。
カンニングに使われる可能性もあるとも言われるが、本当にそんな性能はあるのか。スマートウォッチが手に入ったので検証してみた。
音声認識機能で漢字を変換
スマートウォッチとはコンピューター機能を持ったウェアラブル端末を指す。目立たず身に着けられる上に外部と通信できる小型端末なので、機能をフル活用すればカンニングができるのでは、という発想につながるわけだ。
今回用意したのはASUS(エイスース)のSIMフリースマートフォン「ZenFone 5(ゼンフォンファイブ)」と連携して使える同社の「Zenwatch(ゼンウォッチ)」。レザーのベルトで高級感があり、本体画面もスタイリッシュだ。これを使って、中学2年生向けの漢字ドリルに挑む。
ページをめくってすぐに「どうやって書くんだっけ」という漢字がちらほらあって焦った。スマートウォッチの機能で心拍数を測るといつもより高い。パソコンのキーボードを駆使すれば「薔薇」も「憂鬱」だって書けるのだが。
仕方がないのでさっそくZenwatchの音声認識機能を使ってみる。「ねったいぎょがはんしょくする」とマイク部分に話しかけると、「熱帯魚が繁殖する」に正しく変換された。お見事。Googleの検索結果も画面に表示された。
次は四字熟語だ。「自暴自棄」「無味乾燥」と順調に変換できたが、「五里霧中」で珍事件が起こった。変換された文字は「ゴリ夢中」。検索結果のウィキペディア情報によると、名古屋の中京テレビで放送されている旅番組らしい。
たまにはこんな誤変換もあるが、音声認識機能としてなかなか優秀だとわかった。だが、現実的にテスト中に声を出するは難しく、この方法でのカンニングは難しそうだ。