フランスに流れる「水」を楽譜に...国民的作曲家ドビュッシー

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川や海や池...果ては洪水まで好んで題材に

   「水の反映」をドビュッシーが書いたのは、1906年。絵画では、もう後期印象派も終わろうかという時代ですが、ドビュッシーにおいては、「円熟期」でした。オーケストラの大規模な作品として、彼の代表作となる交響詩「海」を1905年に発表し、さらに評価を上げ、誰も彼の実力を疑わなくなりました。そして、満を持して、ピアノと管弦楽のための曲集「映像」を企画するのです。当初の企画からはいろいろと紆余曲折があり、まず最初に「映像 第1集」として、ピアノ曲3曲が発表されました。その1曲目が、これも水にこだわった曲であるというのは、彼自身はそう呼ばれるのは好まなかったそうですが、川や海や池や、果ては洪水まで好んで題材にした「印象派」絵画との共通性を強く感じさせます。

本田聖嗣プロフィール

私立麻布中学・高校卒業後、東京藝術大学器楽科ピアノ専攻を卒業。在学中にパリ国立高等音楽院ピアノ科に合格、ピアノ科・室内楽科の両方でフプルミエ・プリを受賞して卒業し、フランス高等音楽家資格を取得。仏・伊などの数々の国際ピアノコンクールにおいて幾多の賞を受賞し、フランス及び東京を中心にソロ・室内楽の両面で活動を開始する。オクタヴィアレコードより発売した2枚目のCDは「レコード芸術」誌にて準特選盤を獲得。演奏活動以外でも、ドラマ・映画などの音楽の作曲・演奏を担当したり、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」や、インターネットクラシックラジオ「OTTAVA」のプレゼンターを務めるほか、テレビにも多数出演している。日本演奏連盟会員。

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