生活保護やケースワーカーの仕事への正確な理解が広まってほしい
生活保護については、必要な人に届いていない(漏給)といった批判の一方で、「不正受給」などといった真逆の批判があり、生活保護の現場に対しても、両方の立場から厳しい目が注がれている。そのような中で、生活保護の受給者の現実はどうなっているのか、受給者を支えるケースワーカーはどのように感じ、考え、行動しているのかについて、広く世間に、そして、正確に理解されることが重要だ。
本書は、巻末に掲げられた数多くの関係機関に対し綿密な取材がなされ、描かれた作品である。各話で取り上げられているケースも、リアリティがあり、現場のケースワーカーからの評価も高いという。
本連載は、現在も「ビックコミックスピリッツ」で続いている。第2集は本年1月下旬に刊行された。今後の義経えみるのケースワーカーとしての成長が楽しみである。
厚生労働省(課長級)JOJO