なくなると途端に食べたい 「ポテト騒動」で改めて感じたジャガイモ愛

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   マクドナルドやケンタッキーフライドチキンの店頭から、一時ポテトフライが消える、というニュースが話題になった。なくなると途端に食べたくなる愛しい味。今まで「イモみたい」なんて馬鹿にしてごめんなさい。ジャガイモは今も昔も人類の胃袋を支えてきたのだ。ジャガイモにもっと敬意を払おう! 今回ご紹介する3冊を読めば、ジャガイモのありがたさ、偉大さがよ~く分かるはず。

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  • ジャガイモのきた道
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ジャガイモに秘められた歴史ドラマ

   ジャガイモのことを系統立てて紹介しているのが「ジャガイモのきた道―文明・飢饉・戦争」(著・山本紀夫、821円、岩波書店)だ。

   なんせ岩波本でありますから、「新書」とはいえかなりの読み応え、民族植物学が専門の著者による骨のある学術書になっている。南米のアンデスで生まれたジャガイモがどうやってヨーロッパに渡ったか、日本にはいつどういう経緯で入ってきたかといった歴史、インカ帝国やヒマラヤなどの山地にジャガイモがもたらした影響などがていねいに紹介されている。

   とはいえ、硬い無味乾燥の表現だけでなく...「『イモみたい』というようなじゃがいもを蔑視するような表現はいかがなものか!」「イモを食べると太ると勘違いされると困る、体にもいい!」といったジャガイモに対する著者の熱い愛も伝わってくる一冊だ。

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