人事評価システム・運用支援を専門とする、あしたのチーム(東京都港区)は、「なぜ人は会社を辞めるのか」をテーマに調査を実施し、2015年1月14日に結果を発表した。
中小企業の経営者とマネージャー職それぞれ200人ずつ計400人を対象にアンケートを行い、「なぜ人は会社を辞めていくと思いますか」(複数回答)と質問すると、全体の52.5%が「給与と頑張りの連動がないことが理由」と回答した。
引き留めて説得できたのは3割
辞めてほしくない社員(優秀な社員)が辞めてしまったことがあるか、という問いに対して、全体の65.5%が「ある」と答えている。経営者層とマネジメント層で比較をすると、現場で働くマネジメント層の79%にそうした経験があり、経営者層は27ポイント低い52%だった。辞めた理由・原因は、「給与と頑張りの連動がないことが理由」が全体で最も多く37.4%だった。
辞めた原因の項目で経営者層がマネジメント層より多く回答したのは「家庭の事情が理由」のみで、その他の項目はマネジメント層が多く回答していることから、あしたのチームは「より従業員に近いマネジメント層が辞めてしまった理由・原因を把握しているのではないでしょうか」と分析している。
辞めたときにどのような感情になったかと聞くと、全体の50.4%が「無念」と回答。次いで、「不安」25.2%、「悲しみ、切なさ」22.9%という結果となった。「嫌悪」や「怒り」などよりも「悲しみ」などの感情を多くの方が感じているようだ。辞めてほしくない社員を引き留めた経験は73.7%が「ある」と回答しているが、説得できたのは30.1%にとどまった。
調査は、インターネットで2014年12月24~26日に行われた。