【次の百年に踏み出した宝塚歌劇(1)】正月公演「ルパン三世」が示す"挑戦"の精神 起源は温泉の"客寄せ"だった

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宝塚は学校、退団が「卒業」

   ホームグラウンドである兵庫県の宝塚大劇場と東京の拠点、東京宝塚劇場(千代田区有楽町)で、通年公演を行っているほか、他劇場での特別公演も頻繁だ。約400人の劇団員は、花、月、雪、星、宙(そら)の5組に分かれ、基本的には組単位で公演。このほか、どの組にも所属しない劇団員による「専科」がある。

   宝塚歌劇はその創設期に、良家の子女を預かり音楽教育を施す、というコンセプトがあったためか、今でも「学校」の色合いが濃い。2年制音楽学校を卒業し、劇団員となっても、「生徒」と呼ばれ、その1年目を「研究科1年」(略して研1という)、翌年は「研究科2年」。さらに研5までは試験が行われ、首席から最下位まで序列がつく。退団が「卒業」となる。所属していることを通じ「宝塚=学校」的な感覚はほかの劇団にはみられない特徴だろう。

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