コネクティビティの代償
著者は、世界の圧倒的多数の人が全体としてコネクティビティが利益と大きな力を得るとする一方、代償も伴うこととなることを指摘している。巷間よく言われていることであるが、プライバシーとセキュリティについて言及されている。
訳者のあとがきによれば、2人は1年の間に中国や北朝鮮を含む30ヶ国を旅行し、各界の要人と意見交換する中で変化の兆しを感じ取り、本書の執筆に至ったとのことである。本書に描かれた未来予想図がどの程度実現するのかは分からないが、世界的な経営者がリアルな世界情勢に触れる中で予測した未来というところに意義がある。
最後に余談となるが、筆者は本書をKindleで読んだ。この手の本は、何度も読み返したくなることが多いので、電子書籍に向いている。
経済官庁課長級 KI