2011年に「月と蟹」で直木賞を受賞した作家、道尾秀介さんが15年に作家生活10周年を迎えるにあたり、その記念となる長編小説「透明カメレオン」を1月31日にKADOKAWA(東京都千代田区)から発売される。
「透明カメレオン」は、冴えない容姿と特殊な声を持つラジオパーソナリティの恭太郎の物語。行きつけのバー「if」で仲間たちと過ごすだけの毎日をユニークな話に作りかえてリスナーに聴かせているが、ある雨の日、店にびしょ濡れの美女が迷い込む。恭太郎と仲間たちは、なぜか彼女の企てた殺害計画に参加することになってしまったのだが...。優しい嘘と、驚きと感動のラストのエンタテインメント小説。
道尾氏は04年「背の眼」で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、作家デビュー。その後は「向日葵の咲かない夏」や「シャドウ」など、次々とベストセラー作品を発表し数々の受賞を重ね、11年に第144回直木賞を受賞した。
作品情報は特設サイトに随時アップされる予定。