間もなく始まる年末恒例の帰省ラッシュ。渋滞で車が進まずイライラが募っている時に、子どもが「つまらない!」「降りたい!」と騒ぎ出す――、なんてことはよくある光景だ。ベネッセが調査会社のインテージに委託し、2014年12月25日に実施した、小学1~6年の保護者を対象にしたネット調査によると、渋滞中の車中での子どもの過ごし方に困っている人は、42.7%と約半数いることが明らかになった。
タブレット端末でスキマ時間に学習
調査で子どもが車中で何をして過ごすかをたずねると(複数回答)、「眠る」が55.6%で最も多く、「音楽を聴く」(44.4%)、「ゲーム専用機でゲーム」(43.8%)、「DVD視聴」(40.7%)と続いた。スマートフォンなどの端末でゲームに興じる子どもも多く、29%いることがわかった。熱中している間は静かにしてくれるので、保護者もゲームに頼りになってしまう事情があるようだ。
とはいえ、せっかくの長期休暇のスキマ時間をゲームだけでなく、勉強にあててほしいという思いもある。そうした要望に応えるのが、タブレット端末を使った学習サービスだ。代表的なものとしてベネッセコーポレーションの「進研ゼミ小学講座 チャレンジタッチ」がある。14年4月時点で40万人以上が利用している。たとえば、タッチペンを使って書くので漢字の書き順やトメ・ハネをその場で正確に判定できる。学力の定着について同社の調査で結果が出ているという。年末年始の渋滞中の車内で、タブレット端末が子どもの勉強面でも活躍しそうだ。