相手に合わせたカスタマイズも手軽に
小口さんは「動く年賀状」以外にも、日本郵便が無料通話アプリ「LINE」と連携した新サービスに注目する。
公式LINEアカウントに写真を送ると、マスコットキャラ「ぽすくま」から、元の写真が漫画調になったり、かわいいフレームが付けられたりした年賀状デザイン案がすぐに届けられる。デザインが気に入れば、そのまま年賀状として送ることができる。
また、住所を知らない人にもLINEを通じて年賀状を送ることができるようになった。相手に住所を入力してもらう形で、送る側の手間がない。「仕事上の付き合いがある人なら相手の自宅住所は知らない場合がありますよね。これを使えば、お互いの住所を知らせずに年賀状のやり取りができるメリットがあります」という。
一方、デジタルは手抜き、味気ない、と思う人もいるかもしれない。小口さんは言う。
「スマホ1つで手軽に作れる分、カスタマイズはしやすくなっています。フォーマットは同じでも、親しい友人あてには2ショット、仕事仲間には忘年会の様子といった形で、写真や文字を入れ替えるだけで、相手に合わせたオリジナリティーが出せます。ちょっとした工夫をすることで、作る側も楽しめ、受け取る側にも喜んでもらえると思います」