世界的パティシエ手がけた「伊勢海老パイ」 産学官連携で開発、真珠塩が味わい演出

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   三重県菰野町で飲食業や菓子製造を手掛けるアクアイグニスは2014年11月から、伊勢神宮にも奉納されお土産としても人気が高い名菓「伊勢海老パイ」を、パッケージを含めてリニューアルするとともに、「海女パイ」と「松阪牛パイ」を新たに加えるなどして強化した三重名産のラインアップを売り込んでいる。

  • パッケージは「おしゃれ」だと好評
    パッケージは「おしゃれ」だと好評
  • 伊勢のおいしさがパイに凝縮
    伊勢のおいしさがパイに凝縮
  • パッケージは「おしゃれ」だと好評
  • 伊勢のおいしさがパイに凝縮

「海女パイ」「松阪牛パイ」も

   「伊勢海老パイ」は、「三重ブランド」として同県が認定するイセエビの身と殻、みそを粉末にしたものを加えたクロッカン(焼き菓子)と、油分を落とす独自の製法で炊き上げたパイと組み合わせた。伊勢志摩地方の名産で、粉に挽いた真珠を含む「真珠塩」を効かせた上品な味わいと、サクッとした食感で、伊勢海老がほのかに香る。

   「海女パイ」は、伊勢志摩の名産ヒジキと海藻のアカモクのうまみを効かせ、ココア味のクロッカンに合わせた。松阪牛パイは、松阪牛の味わいと香ばしさが菓子に封じ込められているという。

   いずれも、三重県観光大使を務める世界的パティシエ、辻口博啓さんが作り上げたもの。開発には同県や三重大学などとの産学官連携であたった。「伊勢海老パイ」は今回のリニューアル前の13年4月に伊勢神宮に奉納され、同年4月下旬には安倍晋三首相のロシア訪問に際して開催された日本食を紹介するレセプションで振る舞われた。

   リニューアルでは、仏ブランド「エルメス」の店舗デザインをはじめとする企業デザインを手掛ける美術家のミヤケマイさんをパッケージデザインに起用。高級感あふれる木箱(12枚入り限定)が「おしゃれ」だと好評だ。

   三重県内の鉄道各駅や高速道路のサービスエリア売店のほか、伊勢神宮内宮前に広がる観光スポットの「おはらい町」の土産物店などで販売されている。また東京都内のアンテナショップの「三重テラス」(中央区日本橋室町)などでも購入できる。ウェブサイトを通じた通販も行っている。

   価格(税込)は12枚入りで各1620円。2枚入り330円。

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