au 損害保険は2014年12月10日、犬か猫を飼っている人を対象に実施した「ペット医療に関する意識調査」の結果を発表した。11月6日にインターネット調査を行い、20 代から60 代の607人から回答を得た。
ペットを飼って困ったことの1 位が「高額な入院費」となり、4 人に1 人は10 万円以上の入院費を払った経験があるにも関わらず、ペット保険の加入者は2 割にも満たないことがわかった。
25.4%の人が10 万円以上の入院費
ペットの入院、通院経験をたずねると(複数回答、以下同)、「手術を伴う入院」「手術を伴わない入院」を合わせて59.2%で、その中でも入院費が高額になりやすい「手術を伴う入院」を経験した人は4 割以上に及んだ。また、実際に入院1 回当たりにかかった費用を聞くと、25.4%の人が10 万円以上の入院費を払ったと回答した。
ペットを飼って困った経験を聞く設問では、「入院費が高額だった」が最多の37.9%で、「しつけの悩み」が36.2%と続き、ペットの医療費で困る人が多いことが明らかに。中には30万円以上の入院費がかかったという人もいる。だが、ペット保険については88%の人が「知っている」と答え、広く認知されている一方、加入しているのは18.7%と2 割に満たなかった。
ペット保険で重視する点を聞くと、「毎月の保険料が安い」が最多の68.7%、次いで「入院・手術・通院の補償金額が多い」が44.8%、3番目には「サポート体制の充実」を40.4%の人が選んでいた。
電話相談を専門とする会員制のどうぶつ病院「Anicli(アニクリ)24」の三宅亜希院長は、「ペットにかかる医療費は年々増加傾向にあります。理由として、予防医療の重要性が浸透しワクチン接種や寄生虫予防を確実に行うようになったことや、獣医療の向上により受けられる治療が増えたことなどが挙げられます」と指摘し、「いざという時に安心できるよう、予防から病気のことまでなんでも相談できるかかりつけの先生を見つけ、共にペットを守っていくという意識を持ちましょう」とコメントしている。