受験シーズンを目前に控え、「新習慣『家族うがい』でインフルエンザから受験生を守る」をテーマとしたセミナーが2014年12月11日、都内で開かれた。
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」の著者で、学習塾、坪田塾の坪田信貴塾長と、国立国際医療研究センター病院国際感染症センターの金川修造トラベルクリニック医長が登壇した。
家族全体で協力を
坪田塾長は「合格に導く家族のサポート」という内容で講演。これまでに1300人以上の子どもを個別指導してきた経験上、入塾前の面談に来るのは母と子という組み合わせが90%以上を占めるが、父もそろって面談に来た場合、志望校への合格率がほぼ100%だという。
「良いか悪いかは別として子育ては妻に任せているというお父様だと、受験に関する方針を決める意思統一の輪の中にいなくて、後になってから『これはおかしいんじゃないか』と言い始めて、『船頭多くして船山に上る』状態になります」
センター試験の時期は雪が降り、湿度も低くて喉がやられることが多く、坪田塾では生活面については手洗いやうがい、マスクを着用するように指導をしているが、試験直前に「マスクをしても意味がない」などと口を挟まれると、子どもはどちらに従ったら良いかわからず精神的に不安定になるという。
「家族全体で協力的に同じ方向性で、手洗い、うがい、マスク着用、早寝早起き、というのを常識としてやっていってほしい。同じ意識でやっていくことで、子どもの生活満足度も上がり、メンタル的にも豊かな状態で試験に臨めます」