弊社ガールズエンタメ情報サイト・grp by CROOZが毎年お送りしている、「ギャル流行語トップ10」。昨年は、モデルでタレントの今井華がバラエティ番組などで発信し人気を集めた「バイブス」がグランプリとなりましたが、今年はどんな言葉がギャル界を賑わせたのでしょうか。
そこで今回の同コラムでは、ギャル達が2014年に使用したギャル語をいち早く発表させて頂きます。
昨年の「バイブス」を超えられずグランプリはなし
■それな
「そうだよね」「その通り」といった意味で会話における相づち的意味合いで使用された「それな」。「うん」と一言で返すよりも、「それな」と言うことで、「そうそう!分かる!」といった気持ちが込められ、会話に膨らみが増す言葉として日常的に使用されました。
■いぇあ
「うん!」「OK!」といった意味の他、テンション高めの「いぇ~い!」といった意味合いも持つ「いぇあ」。リアルコミュニケーションではなく、LINEやツイッターなどのネットコミュニケーションでのやり取りにおいて頻繁に使う機会が多かったようです。
■ハッピー野郎
ハッピーや楽しい気持ちを指すこの言葉は、写真共有サービス・インスタグラムにおいてハッピーな画像とともに、「#ハッピー野郎」といったハッシュタグを付けるのが人気に。「リア充」感を含ませる意味としても使用するギャルが急増しました。
■あーね
「あー、なるほどね」「あー、そうだね」など納得した様子を表す言葉として使用された「あーね」は、リアル&ネットコミュニケーションにおいて頻繁に使用されたギャル語の1つ。「それな」と同じように、同意を意味する言葉として人気を集めました。
■おかわ
「可愛い」に「お」が付いて変化し「おかわ」は、「可愛い!」と言うよりも、「お」を付けることで言葉にも可愛らしさと丸みが掛かるとして人気に。また、「おかわ」の反対語としては、「気持ち悪い」に「お」を足した「おきも」といったギャル語も登場したほどです。
■#(ハッシュタグ)
インスタグラムにおいてハッシュタグ(「#」)を付けるのは定番ですが、ギャルの場合はブログにおいても「#」を使うのが見受けられ、ブログの内容により特徴や気持ちを込めたい時などに使用するギャルが多かったようです。また使うだけで今っぽさを出せるのも特徴。
■おけ
「OK!」→「オッケー!」→「おけ」と変化し、LINEで多く使用された「おけ」は、長く打つ手間がなく使い勝手の良さで人気に。スムーズにレスポンス出来るのはもちろん、フランクな印象を与えることの出来る言葉として使用される機会が多かったようです。
■ノシ
顔文字「(・ω・)ノシ」が変化した「ノシ」は、「ノ」が挙げた手、「シ」が振り下ろした手といった手を振っている言葉として人気を集めました。しかし、実際には「ノシ」とは読まず、「バイバイ」といった意味で、ブログの文末の締めの言葉として多く使用されました。
■りょ
「了解」や「了解しました」が省略されたこの「りょ」も、「おけ」と同様に、勝手の良さでLINEやメールの返信として人気に! また「りょ」と平仮名で打つことで、かしこまった漢字の「了解」とは違う、ラフなイメージも与えられることにも繋がるといった意見も。
■ワッショイ
「盛り上がっていこうよ~!」「楽しんでいこうよ~!」といった意味で、「みんなワッショイしてる~?」「夏をワッショイしたいなら、海っしょ!」といった使い方をする「ワッショイ」は、ハイテンションや気分上々の気持ちを表現出来る言葉として人気を集めました。
ギャルがナチュラル系にシフト、相次いだ雑誌の休刊
以上が2014年ギャル流行語となりますが、今年も昨年同様、ネットを介し使用された言葉が人気を集めたのが分かるかと思います。しかし、本年のギャル語はこれまでと違い、さほどエッジがなく、その言葉を知らなくても何となく意味を理解出来るギャル語が多かったのではないでしょうか。
またお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、本来ですとランキング形式でお伝えしているギャル流行語大賞ですが、悲しくも2014年は「グランプリ」に値するギャル語がなかったのが現状です。というのも、ご存知のように2014年は、egg・小悪魔ageha・Happie nuts・BLENDAといったギャル雑誌の休刊が相次ぐとともに、ギャル自体がナチュラル系にシフトするといった「ギャル衰退期」とも言える苦しい年でもありました。
それに伴い、「ギャル語」といった面でもさほど流行がないのと同時に、昨年や一昨年ブームとなった言葉が、まだまだ生き残るといった時代でもあったほどです。
正直、2008年から発表し続けているギャル流行語大賞だけに今回の「グランプリなし」といったことは異例でもありますし、苦渋の決断でもありました。しかしながら、ツイッター、ブログ、LINEなど個人で発信出来るツールが定着し、ギャル達の見るもの、聞くものが分散したことで、ギャル語においてもまとまりがなくバラつきが生まれ、またこれまでギャル雑誌を通じて発信されていたギャル語も、雑誌自体がなくなったことで中々見受けられなくなり、爆発的に浸透しなかったと言えるでしょう。
これらを考えると来年のギャル流行語においても厳しい現実が待ち構えていそうではありますが、ギャルが好きで、ギャルを貫き、ギャルでいることに誇りを持っている「ギャル」が決していなくなったわけではありません。
彼女達の想いがあり続ける限り、来年も再来年もギャル流行語を発表し続けていきたいと思っております。
そして、きっとギャル復活の時期が必ず来ることを信じ...。
grp by CROOZ・ギャル流行語実行委員会
安部 舞紗