ギャルがナチュラル系にシフト、相次いだ雑誌の休刊
以上が2014年ギャル流行語となりますが、今年も昨年同様、ネットを介し使用された言葉が人気を集めたのが分かるかと思います。しかし、本年のギャル語はこれまでと違い、さほどエッジがなく、その言葉を知らなくても何となく意味を理解出来るギャル語が多かったのではないでしょうか。
またお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、本来ですとランキング形式でお伝えしているギャル流行語大賞ですが、悲しくも2014年は「グランプリ」に値するギャル語がなかったのが現状です。というのも、ご存知のように2014年は、egg・小悪魔ageha・Happie nuts・BLENDAといったギャル雑誌の休刊が相次ぐとともに、ギャル自体がナチュラル系にシフトするといった「ギャル衰退期」とも言える苦しい年でもありました。
それに伴い、「ギャル語」といった面でもさほど流行がないのと同時に、昨年や一昨年ブームとなった言葉が、まだまだ生き残るといった時代でもあったほどです。
正直、2008年から発表し続けているギャル流行語大賞だけに今回の「グランプリなし」といったことは異例でもありますし、苦渋の決断でもありました。しかしながら、ツイッター、ブログ、LINEなど個人で発信出来るツールが定着し、ギャル達の見るもの、聞くものが分散したことで、ギャル語においてもまとまりがなくバラつきが生まれ、またこれまでギャル雑誌を通じて発信されていたギャル語も、雑誌自体がなくなったことで中々見受けられなくなり、爆発的に浸透しなかったと言えるでしょう。
これらを考えると来年のギャル流行語においても厳しい現実が待ち構えていそうではありますが、ギャルが好きで、ギャルを貫き、ギャルでいることに誇りを持っている「ギャル」が決していなくなったわけではありません。
彼女達の想いがあり続ける限り、来年も再来年もギャル流行語を発表し続けていきたいと思っております。
そして、きっとギャル復活の時期が必ず来ることを信じ...。
grp by CROOZ・ギャル流行語実行委員会
安部 舞紗