「叩けよ、されば開かれん」――聖書の言葉を「はじめなければ結果は出ない」と受け取る方も多いかもしれない。でも実は、夜遅くにパンを分けてほしい、泊めてほしいと戸を叩いても居留守を使われるか、もう遅いから明日にしてくれと断られるに違いない。それでもしつこくガムシャラに叩け、そうすれば相手が根負けしてそれが手に入れられる、といった内容だそうだ。つまり、何かを達成するには、強い想い、情熱を持てということだ。寒さが体にしみる師走に、恋人がほしいと思っている独身男女におすすめの3冊を紹介しよう。ガムシャラに本でも何でも参考にしては?
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この店の予約がとれたらモテル
『芸能界のアテンド王が教える 最強の店77軒』(1404円、文藝春秋)は、テレビで活躍するお笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建さんが年間500軒以上食べ歩いた上で、ここなら間違いないと納得したお店を紹介するグルメうんちく本である。
シチュエーション別になっているので、今回のテーマ「デート」で利用するならば、まずは「男女でワイワイ店」からはじめて、次は「二人で行きたい店」、さらに「サプライズ店」「深夜に美味しい店」へとステップアップできるといいかもしれない。ゆめゆめ「一人めしのとっておき店」ばかり参考にしないようにしたいものだ。
各章の結びには「この店の予約がとれたらモテル」という、目的そのものずばりのコーナーもある(予約が取りにくい店を予約する裏技が紹介されていたら文句なしにこの本に「3つ星」評価を与えたいけれど、さすがにそこまではなし)。
「50か所のかくし包丁を入れた寿司」「世界遺産のオムレツ」「男も女も鉄板の鉄板フレンチ」など、見出しと写真を見るだけでも楽しい本だ。