寝る環境にも気配りを
三菱電機が行った睡眠時の乾燥に関するアンケート(20~60代の男女210人が参加)によると、約77%の人が「乾燥が気になる」と回答している。そのうち半数以上の人が「朝起きるとのどや鼻が乾いている」と不満を持っているという。睡眠中の湿度について、多くの人が気にしていることが分かる。
両社が開発までに技術協力し、11月中旬に発売した「パーソナル保湿機」(オープン価格、市場価格は3万円前後)は部屋全体に湿度を加えるのではなく、寝具の近くに設置すると人の顔周りを集中的に保湿。のどや鼻、肌にうるおいを与えることができる。
記者は会場で「パーソナル保湿機」の効果を体験してみた。数10センチ離れたリクライニグチェアに寝転ぶと、実際に顔周りへピンポイントな蒸気を感じる。担当者は「顔だけに適度なスチームが当たるので部屋の結露を抑制できます。運転音も静かで、ランプも最低限に抑えているので、寝る時も気になりません」と特長を語った。
寝ている間の湿度について、古賀教授は「より長く、よい睡眠には保湿のことも考えてください」と話す。三橋さんは「これまで寝ている時のことは意識が低かった。これからは湿度など寝る環境にも気配りしてほしい」と語った。