食事制限の挫折から糖尿病患者救う「糖質制限」に注目 フィリップスが「世界糖尿病デー」に合わせ調査

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   現代の生活に適した調理家電製品の開発に力を注いでいるフィリップス エレクトロニクス ジャパンは、世界保健機構(WHO)が定めた11月14日の「世界糖尿病デー」に合わせて、2014年10月末から11月初めにかけ、日本全国の糖尿病患者300人を対象に「食事制限に関する調査」を行った。その結果、糖尿病による食事制限として代表的だった「カロリー制限」から、「気軽にできる」などとして「糖質制限」に期待が高まっていることが分かった。

  • 食事制限中に最も強く食べたいと感じる料理
    食事制限中に最も強く食べたいと感じる料理
  • 食事制限中に最も強く食べたいと感じる料理

ヌードルメーカー専用「低糖質めんミックス」登場

   食事制限をしている糖尿病患者に「食事制限で過去に挫折した経験はありますか」と尋ねたところ、64.7%が「ある」と回答。理由(複数回答)については、「食事量が少ない」(40.7%)、「カロリー計算が面倒」(39.7%)、「ごはん・パン・麺など主食があまり食べられない」(37.1 %)と、満腹感を得られないことや準備の煩わしさをあげる答えが多く選ばれた。

   「食事制限中に最も食べたいと感じる料理」(複数回答)は、「ごはん」が29.7%、「麺料理」が25.3%となり、いわゆる主食を食べたいと思う気持ちが強い。それは「現在行っている食事制限」(複数回答)が、「食事全体のカロリ―管理」(66.7%)や「主食の量を減らす」(58.7%)が主流であることが理由になるとみられる。

   カロリー計算の煩わしさや満足な量を得ることができないために、食事制限に挫折する人が多い中、昨今では、手軽に購入できる糖質の低い食品が増えていることから「糖質制限」という選択肢が伸びてきており、今回の調査で「低糖質の食品を選ぶ」と答えた人は40%となった。

   一般社団法人「食・楽・健康協会」理事の山田悟氏によると、「おいしく食べて健康になりたい」と望む糖尿病患者は多いなか、食事制限が大きなネックとなっている。しかし、糖質だけ制限し、魚や肉をたくさん食べても血糖値管理や脂質管理は改善されることがわかっている。」

   また、「糖質制限に対する意識」を調べたところ、「カロリー制限よりも気軽に取り組めると思う」「やり方次第で食べる楽しみを持つことができる」と答えた人がそれぞれ28.7%、24.3%となっており、糖質制限への期待が高まっているとわかる。

   調査を行ったフィリップスでは糖質制限のサポートとして、同社が14年6月に発売し好評を得ている「ヌードルメーカー」の活用を勧めている。福岡市の鳥越製粉が生産するヌードルメーカー専用の「低糖質めんミックス」の組み合わせにより、食事制限に取り組む糖尿病患者にも、おいしい麺料理を楽しんでもらえるという。

   山田氏は、低糖質の麺類が手軽に作れるようになったことで、糖尿病に悩む人たちの食生活向上に期待を寄せている。

   調査は2014 年10 月30 日~11 月4 日の間、30~60 代の糖尿病患者で、現在食事制限をおこなっている男女を対象にウェブアンケートの形式で実施。有効回答数は300。

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