6年間の引きこもりが一発大逆転
『世界一即戦力な男―引きこもり・非モテ青年が優良企業から内定をゲットした本』(著・菊池良 フォレスト出版 1512円)は、まさに本のタイトル通り、この就職困難な時代に、自分を雇う企業を募集する逆就活サイトを立ち上げ話題づくりに成功、。見事、優良企業から内定をゲットし、その一連の出来事を当事者自らが著したもの。社会人1年生の自伝、人生訓、サクセスストーリーというと、それだけで反発する方もいるかもしれないが、セルフプロデュース力や人脈作りなど本書から学べるものは多い。NHKや朝日新聞がニュースとして取り上げ、フジテレビがドラマ化したわけも頷ける。
漫画「美味しんぼ」に憧れて調理師をめざすも自分には向いていないと学校を中退し、6年間の引きこもり生活。世間からは「ダメ」の烙印をおされた人間が一念発起する。「その気になればいつでもレールに戻れる」「低い評価を甘んじて受けるのではなく、評価される場所を自分で探す」「仲間を見つける」、こういった言葉はどんな世代にも勇気とやる気を与えてくれる。