ハロウィーンの先週10月31日(2014年)、前代未聞の仮装大会と化した東京・渋谷。様々な格好をした若者達で賑わい、互いに写真を撮り合うなど深夜までお祭り騒ぎが繰り広げられました。
また市場規模はバレンタインデーを越え、1100億円と言われるなど、年々その注目度は増すばかりです。なぜここまでしてハロウィーンは盛り上がりをみせ始めたのでしょうか。
今回のギャルウォッチでは、その考えられる理由について掘り下げたいと思います。
SNSで目立ちたい気持ちを年に一度の仮装で爆発
【その1 日常生活に欠かせないコミュニケーションツールの定番化】
まず若者にとって切っても切り離せなくなっているように、ブログやツイッター、インスタグラムといったコミュニケーションツールの定番化です。彼らはこれらのツールにおいて、自分達のライフスタイルを恥じらいもなく曝け出します。
むしろ、抵抗することなく、如何に目立てるかが重要。そして「私の生活、充実してるでしょ!」と、誰よりもリア充ライフを送っているかをアピールし、周囲からの評価で自分の存在価値をはかるのです。
多数のコメントや「いいね!」をもらえた場合には、ちょっとした有名人気分を味わえるのはもちろん、一種の快感を得ることも出来ます。
そんな若者にとってハロウィーンは、目立てる絶好のタイミング。楽しんでいる自分や充実したライフスタイルを最大限に演出出来る場所と言っても過言ではないのです。
【その2 イベント慣れやストリート文化育ちの若者が減少】
次に考えられるのが、以前と比べ、頻繁に外へ遊びに行く若者が減ったことが考えられます。【その1】にも繋がることではありますが、ブログやツイッター、インスタグラといったツールが定番化したことで、若者達はストリートよりも、ネットでのコミュニケーションを重視するようになりました。
以前までは「渋谷」といったストリートを通し友人達と会うことが若者達の楽しみの1つでしたが、ネット上でのコミュニケーションが日常的になったことで、実際にリアルに会わなくても相手の日常が分かるようになったのです。
それに関連し、最近では一昔前と比べ、オシャレや目立てる格好をしてクラブイベントへ行く若者も減ってきていると言われています。つまり、イベント慣れやストリート文化で育っていない現代っ子だからこそ、こういったハロウィーンにおいて知らない若者と交流出来たり、一緒に楽しめることを新鮮に感じていることで、この時ばかりは街へ繰り出したいと思うようになり始めたのです。