サムスン電子製スマートフォンGALAXY Noteシリーズの最新機種「GALAXY Note Edge」が2014年10月23日に発売された。機能性を高めたシリーズ集大成とも言える端末で、曲面型ディスプレイ「エッジスクリーン」を搭載しているのが特徴だ。
記者が数日間使ってみて、パワーアップした機能や使い心地を確かめてみた。
付属のタッチペンが「ぬるぬる」書ける
有機ELディスプレイのサイズは約5.6インチで広々としていて、右側にあるエッジスクリーンがなめらかに湾曲している。エッジスクリーンはメイン画面とは独立して動くので、別の操作をしながらスムーズに使用コンテンツを切り替えられた。例えば、メールを確認している最中に、エッジスクリーンに触れてカレンダーアプリを呼び出せて便利だ。広いメイン画面を最大限に活用できる。心配だった誤操作をすることもなく、スイスイとあらゆる機能が使えた。
本体下部に搭載されたタッチペン「Sペン」の使い勝手も従来機より良くなり、さらに直感的に使えるようになった。ペン先の感度がGALAXY Note 3と比較して2倍に強化されたことで、「ぬるぬる」と文字がなめらかに表示され、違和感なく紙のようにメモを取れる。また、ブラウジング中に気になるサイトを、ペン先で該当部分を囲って切り取ってEvernoteやDropboxなどに保存したり、ツイッターなどのSNSで共有したりする機能も備えている。
ほかにも、ビジネスシーンで「使える」機能が満載だ。会議中に書き込んだホワイトボードをスマホのカメラで控え用に撮影する際、座席位置の問題で斜めからしか写真が撮れないことがある。そうしたときには、画像を台形補正する機能が役立つ。ホワイトボードを横から撮った写真が正面から撮影したかのように生まれ変わる。外部アプリを使用しなくても、かなりの加工が済ませられる。
ボイスレコーダー機能も進化。8方向からの音を識別でき、特定の人の音声だけを切り出すこともできる優れものだ。会議中に机の上に置いておけば、議論をリードする人の重要な発言をきっちりと記録しておける。特定の方向の音声だけを再生して、不要な音声をミュートすることができる。出席者別に発言を切り出して、個別ファイルで管理するという使い道もある。
「Edge」は日本で世界に先駆けて販売されている。先進的な日本のユーザーの反応を重視したのが理由で、日本市場でウケるかで今後の世界展開を決定する。レギュラー後継機である「Note4」は日本で発売されないことを気にする声もあるが、「Edge」はスペック的にほぼ同等であり、もちろん正統なNoteシリーズの後継機。店頭で手に取って確かめると、進化した使い心地がわかるはずだ。