サンクチュアリ出版は2014年10月15日、書籍「覚悟の磨き方 ~超訳 吉田松陰~」が出版25万部を突破したことに合わせ実施した「吉田松陰に関するアンケート調査」の結果を発表した。
幕末に活躍し、安政の大獄に連座したことを理由に処刑され30歳の若さでこの世を去った元長州藩士、吉田松陰が残した言葉にスポットを当て、リーダーシップ論などを説いた書籍で、ビジネスパーソンを筆頭に若い世代から支持されているという。
経験を積めるのは「吉田松陰の時代」
調査は、吉田松陰を知っていると答えた全国20~30代の男女計668人を対象に実施した。松陰にまつわる事柄のほか、同書のテーマである「覚悟」に関する設問を用意し、「アラサー世代」の意識を調べた。9月11~12日にインターネット上で行った。
松陰が死亡したのが30歳だったと知っていたのは53.6%で、46.4%は「知らない」と答えた。「松陰のように20代で命がけで日本を変えようとする人は必要だと思いますか?」と言う問いに、「必要だと思う」と回答したのが66.2%で圧倒的に多かった。
一方で、自分のことを「一人前だと思っている」のは37.5%のみ。「今までに覚悟をもって実行したこと」を聞くと、最も多かった回答は「受験」(31.7%)、次いで「就職」(28%)、「結婚」(18.6%)の順だった。
松陰の時代の30歳と現代の30歳で、「どちらのほうが経験を積めると思いますか」という質問に対して、「吉田松陰の時代」と答えたのが63.2%、「現代」は16.5%、「どちらでもない」は10.6%で、大きく差が開いている。
また、現代の著名人で常に覚悟を持って挑戦している人を聞くと(複数回答)、米大リーグのイチロー選手が1位で18.7%、サッカーの本田圭佑選手は2位で7%、テニスの錦織圭選手は3位で4.5%だった。