髙島屋は、創業450年の京友禅老舗「千總(ちそう)」に依頼し、竹久夢二作品の「立田姫」など3作品に描かれた着物と帯を実際に制作。2014年9月26日から10月6日までの期間、日本橋髙島屋で開催する「生誕130年記念 竹久夢二展 ベルエポックを生きた夢二とロートレック」で展示する。同展は10月15日から横浜高島屋でも開催される。
夢二の絵の中の着物と帯を実物化するのは初めての試みとなる。
制作されたのは「立田姫」のほか、「加茂川」と「秋のいこい」の合わせて3作品。
「加茂川」は、着物の裾に「あでやかな祇園の風情がにおう」大正3年に描かれた作品。夢二ならではのデザインで、黒地に大胆なタンポポを配した帯と赤い襟が画面全体を引き締めているのが特徴だ。
また、「秋のいこい」は、黄色く色づいたプラタナスに囲まれて、木綿縞の着物で素足に下駄を履く女性を描いた大正9年の作品。