ダイハツ工業は2014年9月2日、軽商用車「ハイゼット トラック」を15年ぶりにフルモデルチェンジし、全国一斉発売した。メーカー希望小売価格は65万3400円~119万8800円。
乗降性の向上、広い室内空間…
今回のモデルチェンジでは、軽トラックに求められる積載性、耐久性や防錆性能などの基本性能をさせたほか、乗降性の向上や広い室内空間を確保した。新開発プラットフォームとドア開度拡大で女性や高齢者でも乗り降りしやすくなり、フロントガラスの前出しで運転者との距離を拡大するなど、小柄な人から大柄な人までが運転しやすい空間を実現している。
ボディー骨格の見直しやパネル剛性のアップにより、音を伝わりにくくしたことに加え、マフラー容量を拡大するなどしてノイズの発生を抑制し、静粛性を高めた。また、フロントサスペンション形式を変更して、フロントが沈み込むノーズダイブ現象を低減し、操縦安定性を向上させた。
低燃費技術「e:S(イース)テクノロジー」を軽トラックにも採用。MT車では5速をハイギア化し、AT車は電子制御式4速ATを備える。燃費は、2WD/5MT車のスタンダード"エアコン・パワステレス"グレードで、1リットルあたり19.6キロ(JC08モード)を達成した。
ボディーカラーは、「トニコオレンジメタリック」「オフビートカーキメタリック」など全8色。自分仕様にカスタマイズできる豊富なパックオプションも特徴で、中には「ビューティパック」「農業女子パック」といった女性ユーザーを意識したものもある。