第3の照明「情感を呼び起こすライティング」とは 高い技術力とプロのテクニックで空間を演出するモデュレックス

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

その時々にふさわしい情感を呼び起こす

――商業施設以外にもさまざまな施設で仕事をしています。

   「大変喜んでいただいたのが、恵比寿のステーキ店ロウリーズ・ザ・プライムリブ東京さまです。美しいインテリアや内装との調和、どうすればお食事がおいしそうに見えるかということはもちろん、時間帯やお客さまの入り具合や各テーブルの状況に合わせて照明が変えられるように設定しています。

   10分くらいかけてゆっくりと照明が変わっても人間の目は気づきません。夕方から夜になる時、お客さんの構成が変わった時など、その日その時のお店の様子に合わせて少しずつ雰囲気が変えられるようにしています。いつ来ても単一的、同じではない空間には、その時々にふさわしい情感を呼び起こせる照明を意識しました。こうした設計はさまざまな人が行き交うホテルなどでも高く評価していただいています」

――細かな設計に応えるには、かなりの技術力がいるのでは。

   「当社はもともと産業用のハロゲンランプを、舞台照明のテクニックを応用して商業空間で使うところから始まりました。そこでは舞台が主役であって、照明が目立つ必要はありません。どのランプが点いたり消えたりしているか、お客さまに意識させない技術力をそこで培いました」

――冒頭で照明器具をたくさん売ることが目的ではないとおっしゃいました。

   「当社が追い求めているのは情感を呼び起こす照明だからです。テクニックの技量が古いと大量の照明器具を投入する乱暴な環境となってしまい、本来求められる情感は生み出せません。必要なところに効果的に光を配置するために、プロの技術力をプロのテクニックで演出する。これが当社の仕事です」

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