「プロ野球 最高の投手は誰か: 名投手列伝」(工藤健策著、草思社、税別1600円)
「これが人間の腕か」。金田正一は肘、肩、手首の関節が柔軟でピッチングでは左腕がまるで千歳飴のように捻じれた。平松政次のカミソシュートの横滑りは打者近くに来てから内角ギリギリまで40センチ変化したように見えた――。
「プロ野球 最高の投手は誰か 名投手列伝」は野球80 年の歴史の中で真に優れたピッチャーは誰かを探るもので金田正一、稲尾和久、江夏豊、平松政次といった往年の名ピッチャーからダルビッシュ有、田中将大、松坂大輔などメジャーリーグで活躍する現代のエースたちまで25人のピッチャーの様々なエピソードと共に、その力量と人物を分析する一冊になっている。
2014年8月21日発売。