成り上がりたいなら常識を破れ
『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』前著で優秀なサラリーマンはみな机がきれいだと書かれていたが、年収1億を稼ぐ人の机は散らかし放題? 学研マーケティングの『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』(著・午堂登紀雄、1512円)は、真逆の説を唱える。大きな成功を収めた実業家の共通点を挙げている。労働は美徳ではなく無能の証、家計簿はつけないでどんぶり勘定、新聞を購読しない、資格は取らないなど、こつこつ努力するのがバカらしく思える内容の見出しが並ぶ。ただ、読み進めるとそれぞれに理由があることに気付く。教科書通りに生きていたら平均的な年収しか得られない、自力で大きな財産を築きたいなら、頭をフル回転させてユニークな方法を探れという刺激的なメッセージだ。年収1億円を得るような人たちは、マッキンゼーのようなデキる人間の力を生かすのがうまいに違いない。