補うのではなく生み出す 新美肌成分「アロエステロール」 森永乳業が発見

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   森永乳業は2014 年8月、継続してきたアロエに関する研究の成果として、アロエベラに含まれる特定成分「アロエステロール」が皮膚真皮内の「線維芽細胞」に直接働きかけ、コラーゲンやヒアルロン酸の産生を増やすことを確認したと発表した。

女性だけの研究チームが快挙! 商品化も検討中

「アロエステロール」の美肌効果を特定した森永乳業の食品基盤研究所チーム
「アロエステロール」の美肌効果を特定した森永乳業の食品基盤研究所チーム

   「線維芽細胞」は真皮層にあり、コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを生み出す働きを持っている。この減少や機能低下が、肌のエイジングの大きな要因とされている。

   今回、森永乳業はアロエステロールの摂取により、保湿やシワの改善効果、紫外線による表皮の肥厚を抑制する効果を確認した。肌のごわつき・くすみを予防したり、たるみを改善するなど、さまざまな肌の悩みに対して幅広い効果が期待できるという。

   「アロエステロール」とは、アロエベラに含まれる5種類の植物ステロールの総称で、アロエベラに含まれる植物ステロールのうちのわずか5%以下という希少成分だ。東京都渋谷区猿楽町の美容外科クリニック、松倉HEBE DAIKANYAMA(マツクラ ヘベ ダイカンヤマ)の草野貴子院長によると、紫外線による光老化や加齢による線維芽細胞への影響をケアするため、特に35歳を過ぎたら内側からの肌ケアが重要という。内側から働きかける「アロエステロール」は、その機能性と摂取しやすさからも期待は大きい。森永乳業の食品基盤研究所の主任研究員・田中美順さんは今回の研究結果について、「女性だけで組まれた研究チームが長年かけて解明した」と苦労を語り、商品化を検討中だと明かした。

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