サムスン電子は2014年8月1日、タブレット端末の最新モデル「GALAXY Tab S」を発売した。8.4インチと10.5インチの2種類をラインアップしている。実機が編集部に届いたので、使い心地を試してみることにした。
A5サイズの手帳一冊より小さく、薄い
まず、手に持ってみると非常に軽い印象を受けた。とくに8.4インチのほうは294グラムと"極限の軽さ"。女性でも片手で持ってラクに操作できる。大画面だが、A5サイズの手帳1冊より小さく、薄い。そのため、通勤カバンにいれてもかさばらず持ち運びやすかった。パンチ加工された白い背面にはパールのような輝きがあり、側面はゴールドの金属フレームで、見た目にもプレミアム感がある。
電源ボタンを押してすぐさま現れるのは、色鮮やかな壁紙のロック画面だ。ディスプレイは色の再現性に非常に優れ、コントラスト比の高いスーパー有機EL(Super AMOLED)を搭載しており、解像度も2560×1600pix(WQXGA)と非常に高くなっている。デジタル一眼レフカメラで撮影するなどした高解像度の写真の確認に便利。また、暗い画面の多い映画を再生しても、細部まで潰れることなく映し出され、楽しめた。
操作感も滑らかだ。サムスン端末のオリジナル機能として搭載されている、複数のアプリを一つの画面で実行できる「マルチタスク」機能がこれまで以上にサクサク、流れるように扱えるようになった。これは日本で初めて搭載した(7月31日時点、同社調べ)というオクタコアCPUと、大容量の3GBのRAMの搭載により実現したという。高性能ながら、省電力性能も高く、1回の充電で1日十分に持ち、頻繁に充電器にささなければいけないというストレスも感じなかった。
GALAXY Tab Sならではの特徴としてはマルチタスクのほか、「キッズモード」が挙げられる。その名の通り子どもの利用を想定した機能で、子どもが楽しめるアプリを提供する。10.5インチの大画面ならば、子供の手でも使いやすそうだ。利用の制限をかけることもでき、安心して遊ばせることができる。