ホテルやレストラン、ゴルフ場運営のほか、関連の事業を幅広く行っているリゾートトラスト(名古屋市、伊藤勝康社長)は2014年7月31日、ハワイ・ホノルルの高級リゾートホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」を、同ホテルを運営する「カハラ・ホテル・インベスターズLLC」から3億ドル(約306億円)で買収すると発表した。物件は9月30日に、リゾートトラストの現地法人に引き渡される予定。
ヒルトン、マンダリン傘下を経て独立
「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」はオアフ島にあり、観光地ハワイでも屈指のリゾートホテルとされる。ワイキキから車で15分ほど、ダイヤモンドヘッドの向こう側の豪邸が並ぶカハラアベニューの東端にたたずむ。
1964年に「世界のホテル王」といわれたコンラッド・ヒルトンにより「カハラ・ヒルトン」として設立。高級住宅地として名高いカハラ地区の閑静なビーチフロントという立地で50年の歴史を有し、上質なホスピタリティーなどが評価されており、各種トラベルアワードを受賞している。
96年にヒルトン傘下から、マンダリン・オリエンタルホテルグループへと運営の主体が変わり「カハラ・マンダリン・オリエンタル・ハワイ」に。2005年に独立して現在の名称になった。
地上13階の建物2棟、延床面積は3万5534平方メートルで338室を備え、ゴルフコースに隣接。日本のテレビドラマのロケ地に使用されたことでも知られている。
リゾートトラストでは、カハラ・ホテルを「他を圧倒する高いブランド力のあるホテル」と評価。「広く世界に知られた高級リゾートホテル」をグループに加えたことで「既存の会員に対する新たな価値の提供、新規顧客の開拓、今後の海外事業展開の戦略における重要な役割」を期待しているという。