人工心臓弁と血行動態モニタリング技術の世界的リーダーであるエドワーズライフサイエンスは2014年8月10日の「健康ハートの日」にちなんで、広く「心臓」にまつわる意識調査を実施した。
30代男性は寿命予想が65.7歳と統計値より約14歳も低く
それによると、「心臓が強い」イメージの有名人は、男女を通じて、米大リーグ、ヤンキースの外野手、イチロー選手がトップ。このほか、同チームの田中将大投手、サッカーのイタリア・セリアA、ミランのFW本田圭祐選手、レスリングの吉田沙保里選手、テニスのクルム伊達公子選手といった海外で活躍するアスリートが上位に名を連ね、ソフトバンクの孫正義社長、安倍晋三首相ら経済人や政治家のほか、武井壮さん、ローラさん、イモトアヤコさんといったタレントらも多く の票を集めた。イチロー選手を選んだ人の理由を見てみると、「健康管理が行き届いていそうだから」、「年齢を感じさせないパフォーマンス」といった体力・健康面の節制意識の高さを「心臓が強い」イメージに結びつけるコメントが見られた。
「心臓病」は日本では3大疾病のひとつに数えられ、死亡率はがんに次いで第2位。その原因は、食事、運動、ストレスといったさまざまな生活習慣によるところが大きいとされている。
そこで、日ごろからどれくらい「心臓病」を意識し、自らの健康改善に取り組んでいるのかについてきくと、40代では「心臓病のリスクが高い」にもかかわらず「特に対策をしない」と回答率が高いなど改善意識の低さが見られた。その半面で60代になると健康改善とともに、「長生き」に関しても積極的な姿勢がみられた。
寿命・健康寿命(要介護や寝たきりなどにならず、不自由なく健康に日常生活を送ることが可能な期間)予想は年代が上がるに比例して伸び、60代では、健康寿命が厚生労働省の統計値よりも高い予想(男性プラス約4.3歳、女性プラス約2.5歳)が出たほか、寿命でも統計値に近づいていく 「楽観傾向」が見られる。30代男性は寿命予想が65.7歳と統計値より約14歳も低く各年代で唯一の70歳以下、また健康寿命予想でも約59.6歳と統計値より約10歳低く、各年代で唯一の60歳以下と極端な「短命傾向」が出ていた。
「健康ハートの日」は日本心臓財団と厚労省が心臓病に関する正しい知識を身につけてもらうことを目的に「夏の間に心と体をチェックし、心臓病の多発する冬に備える日」として1985年に制定された。
調査の対象としたのは全国30代から60代の男女合計870人で、調査期間は6月13日から15日。調査結果は7月23日、公表された。