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「女性の時代」を先取り

ハトシェプスト女王像の頭部?Rogers Fund, 1931 (31.3.153)
ハトシェプスト女王像の頭部
© Rogers Fund, 1931 (31.3.153)

   同じく上野公園内にある東京都美術館では7月19日から「古代エジプト展 女王と女神」(同館、メトロポリタン美術館、朝日新聞社、TBS主催)が開かれる。

   世界有数のエジプトコレクションで知られるニューヨークのメトロポリタン美術館から「女性」をテーマに厳選された約200点が初めて日本公開される。

   主役となるのは今からざっと3500年前に、古代エジプトの繁栄に大きく貢献した神秘の女王ハトシェプスト。会場入り口では、石灰岩で作られ彼女の頭部(高さ約50センチ)が来場者を出迎える。第18王朝のファラオとして政治を行った彼女は、内政と交易の強化に力を入れ、古代エジプトの文化的最盛期を築いたという。

   エジプトの王というと男性のイメージが強いが、今回の出品作はすべて女性がらみ。王族女性が実際に使用した装身具や化粧道具も多数出品されている。最近「女性の登用」が話題だが、とっくに実現していた古代エジプトの実像に触れ、人類の歴史を再考できる貴重な機会だ。

   9月23日まで。

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