利用者による理解とコントロール
今後、インターネットはさらにその対象領域を広げ、様々なモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)、人に情緒的なつながりを感じさせるロボット、ウェアラブルデバイス等による「拡張現実」の表示などパーソナライズした情報が我々の生活全般により深く関わってくる可能性がある。
その中で、本書は最後に、「ユーザーがコントロールできる世界というインターネットのビジョンを守る」ことを提言している。我が国においても、インターネットを経由した新産業やサービスの性質について利用者が一定程度理解し、提供者側がパーソナライズ(フィルター)の効果や個人情報・パーソナルデータの収集や使い方について説明し、利用者による何らかのコントロールを可能とすることなどにより、利用者の信頼を得る形でイノベーションが進んでいくことが期待される。
某省(室長級)KS