ブランド品宅配買取サービス「ブランディア」を運営するデファクトスタンダード(東京都大田区、尾嶋崇遠社長)は、フィリピンへの寄付活動の一環で収集していた衣類が2014年7月7日に12万9302点と12万を超えギネス記録更新を達成した。これを記念し同社は、東京・世田谷区立東深沢中学校体育館で「ギネス授賞式」を行い、同校生徒らが、記録更新確認作業後の衣類を詰めた計1000個の段ボール箱を使ったアートを披露した。
赤十字通じフィリピンの子どもらに
デファクトスタンダードは「モノを大切にする気持ち」を大事にしており、その発露として、バッグやアクセサリー、衣類などのブランド品買取サービスの「ブランディア」を07年にスタートさせた。サービスそのものともども、事業の精神の認知向上を図ろうと、12年12月から、買い取った衣類の一部を、フィリピンの子どもらへ寄付する活動をプロジェクトとして行っている。それが、1年半ほどの期間を経てギネス記録更新に至ったものだ。
デファクトスタンダードの尾嶋社長は記録更新について「日本にはこれだけ多くの不要になった洋服があり、その一方でそれを必要とするニーズが存在するということを知ってもらいたかった。洋服の寄付が一般的になっていけばいい」と述べ、活動は継続していくことを明らかにした。
記録更新を受け、このプロジェクトに賛同した東深沢中学の生徒らが同校の体育館で段ボールアートの制作に協力。1か月ほどかけて、日本とフィリピン両国の国旗などをアレンジした12メートル×18メートルのアートをつくりあげ、デファクトスタンダード社から感謝状が贈られた。
集められた古着は、日本赤十字社を通じフィリピンに送られることになっている。