娘を失ったが、息子を得た…
恵恵さんと岡崎さんの物語は、中国ではテレビの公共広告として放送され広く知られており、恵恵さんの伯母が、恵恵さんが亡くなった直後に北京の新聞に「愛の聖徒」と題して寄稿している。
また恵恵さんの母、付楠さんは昨年、2人のことをつづった手記「我在天国祝福?」を出版。付楠さんに習い岡崎さんも恵恵さんとの思い出を書きため、さらに、恵恵さんが生前書いていたものを合わせ、3人の手記が共著の形で出版された。出版に合わせ岡崎さんとともに日本にやってきた付楠さんは、
「わたしが手記を書いたのは、2人の人間同士の情と愛に啓発されたから。今回の手記は健太のものが加わり立体的になった」という。
今後については
「私たち夫婦は娘を失ったけど、(岡崎さんという)息子を得た。娘婿ではなくて息子だと思っている。とはいえ、健太にも将来があり、それについて彼なりの選択があるでしょう。彼がこれからどんな選択をしてもそれを支持したい。健太とは親子ですから、再婚して子供できれば、私たちがその子の祖父母であることに変わりはない」と述べた。