こうした切り方に、読む人の賛否は分かれるかもしれない。ただ「必要なことは、セックスを過度に崇めたり、過度に蔑んだりせずに、毎日の生活の中で自分の性、そして他者の性と付き合っていくスキルを身につけることです」という著者の主張は、本来当たり前のことなのに、妙に新鮮だ。
「わかっちゃいるが、そう理屈どおりにはいかないのが性である」という読売新聞の評者・渡辺一史さんは「スタートラインとなりうるような画期的労作」ともとらえている。
(ジャーナリスト 高橋俊一)
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