元銀行マンによる企業分析虎の巻
『ど素人が読める決算書の本 第2版!』
バフェット氏もグレアム氏も、成功を収めるには投資先の情報を事前によく分析することが大事だと言う。なるほど、株の値動きや経営者の言動ばかりを追っていると、波に乗り遅れてわずかな利益しか手に入れられないばかりか、損をしてしまう可能性だってある。雑念に惑わされず、しっかり自分で確かめてから投資したい。だが、決算書を目の前にすると、あまりの難解さにがく然とする。翔泳社の『ど素人が読める決算書の本 第2版!』(著・ジョン太郎、1490円)は、元銀行マンの著者が「プロの読み方」をわかりやすく指南する。たとえば、「現物及び現金同等物の期首残高」という言葉は、「1年前に現金がいくらあったか」という言葉に置き換えるといった具合だ。親子でも読める内容。先ほどのアリャマン少年の家族に一歩近づけるかもしれない。