【書評ウォッチ】「無駄使い」批判の一方「老朽化が深刻」心配も インフラ整備のちぐはぐな現状

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50年前のインフラが更新期の「まったなし」

   挙句に、いま「道路、橋、校舎の老朽化はまったなし」なのだ。この点で、両紙の書評は『朽ちるインフラ』(根本祐二著、日本経済新聞出版社)にも触れている。こちらは1964年の東京五輪から50年、当時整備されたインフラが更新時期を迎えた危機的現状に絞っての問題提起だ。

   設備の更新・再生に今後50年間に毎年8兆円かかるという。安全を優先すれば新しい公共事業どころでは、本当はない。少ない予算で効果をあげた先進例も解説している。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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