【書評ウォッチ】「コミュ力+即戦力+グローバル」を強要されて 「普通の幸せ」じゃダメなのか

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若者の可能性を実は縛る社会になっていないか

   著者は、「即戦力」はどこにいる? 「グローバル人材」とは誰? 「起業家」は英雄なのかと問いかける。一つ一つうなずける問題提起だ。若者の可能性を強調しながら、実は自由を縛っている社会になってはいないか、冷静に見つめる必要がある。「普通の人の普通の幸せを応援したいとの姿勢」と、読売新聞の「佑」1字の書評も支持している。

   『<働く>は、これから』(猪木武徳編、岩波書店)は、研究者6人が労働環境の変化を分析、雇用政策を提言する。毎日新聞の書評はきまじめだが、長すぎる。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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