テレビの前で妄想ブラジル旅行
『2014サッカーワールドカップブラジル大会ハンドブック開催12都市ガイド』
サンパウロ、リオデジャネイロは小学生でも分かるが、日本戦が開催されるレシフェ、ナタル、クイアバといった地名は初耳だ。じめじめと蒸し暑いジャングルのイメージがあるが、国土面積は世界第5位である。砂漠のように乾燥した地域もあるという。文化も人柄も多様に違いない。同学社の『2014サッカーワールドカップブラジル大会ハンドブック開催12都市ガイド』(著・Equipe J、大住良之、1836円)は、地球の裏側からテレビ中継を見守るわれわれにとって、まるで現地を旅しているかのような妄想を掻き立てる一冊だ。ジーコやペレなどスター選手の横顔や、ブラジルがなぜ最強国になれたのかといったサッカーコラムから、食生活、音楽、交通情報、会話集まで、読めば現地の人と交流した気分になる。