【書評ウォッチ】工業再生に立ち上がった人たち 日本のモノ作りに血路を開け

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甘くない地方の現実にも期待をつなぎたい

   地方でこれができるといいのだが、情熱ある人材はいるとしても、そこに川崎のようにぶ厚い産業基盤はない。現実は、甘くはない。同時に、川崎の成功例はヒントさえない状態よりははるかにましだ。地理的な特徴や地方ならではの強みを「見える化」できればと期待をつなぎたい。「血の通った支援に一つの可能性を見て」と、朝日新聞の評者・勝見明さん。なんとかやるしかないところに一灯がともった。

   中小企業の魅力を語った『小さな会社だからこそできる』(奥長弘三著、旬報社)に東京新聞がひとこと触れている。経営者と社員の距離。その近さが強みになる。

(ジャーナリスト 高橋俊一)

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